講演会・トーク

文学と感染症―『ペスト』と『隔離の島』をめぐって―(日仏文化講演シリーズ第341回)

講師:中地義和(東京大学名誉教授)

“イベント詳細”

2020-07-28(火) 18:30 - 20:00
参加費 無料
事前登録 こちらのページからご登録ください。
詳細 本セミナーはZoomを使用して開催されます(日仏会館では行われません)。
言語 日本語
主催 (公財)日仏会館
450

 

◾️参加登録はこちらのページから◾️

 

新型コロナウィルスの世界的流行のなかで、感染症の歴史や感染症を描いた文学があらためて脚光を浴びています。戦後フランスを代表する二人のノーベル賞作家カミュとル・クレジオは、ともに感染症をテーマとする代表作のひとつを書いています。『ペスト』(1947)は、フランスの植民地であった1940年代のアルジェリアの港町オランを舞台に、外部と切断された市民のペストとの闘いを語ります。『隔離の島』(1995)は、19世紀末、かつてフランス島と呼ばれたインド洋西部のモーリシャス島にルーツを持つ作家の祖父が、帰省の船上で遭遇した天然痘騒ぎによる隔離体験に想を汲みます。二作はともに、感染症の脅威とそれに立ち向かう人々の姿をリアルに描きながら、その筆致は対照的です。また、ともに疫病を語りながら疫病以外のことをも語っています。両者を合わせ鏡のように読み解きながら、今日私たちが置かれている状況とこれらの作品がどう響き合うかを考えます。

 

講師プロフィール

1952年、和歌山県に生まれる。東京大学教養学科卒、同大学院人文科学研究科博士課程修了。パリ第三大学付属東洋言語文明研究所で日本語講師を務める(1982-83)。85年パリ第三大学博士(第三期課程)。1986年東京大学助手、88年同助教授、1996年同教授。2018年に定年退職。専門はフランス近代文学、とくに詩、なかでもランボー。ランボー作品の翻訳・解説、およびランボー、ボードレール、ヴェルレーヌらの作品論のほか、フランス近代詩の日本における翻訳・受容の問題にも関心を寄せる。また、ル・クレジオ、ロラン・バルト、アントワーヌ・コンパニョンらの翻訳紹介を行なっている。

 

 

『ペスト』                  『隔離の島』

 

 

 

 

●参加方法● 

・本講演会はZoom(ミーティング)を使用して開催します。インターネット接続のあるパソコン、タブレット、スマートフォンからご参加いただけます。

 

・参加登録が完了すると、ミーティングへのリンクもしくはURLが記載されたメールが送られますのでご確認ください。ミーティングのURLは、当日7月28日(火)正午頃にも、再度メールでお知らせいたします。

 

・ミーティングのURLを、他の方と共有したり、SNS等で拡散したりしないよう、お願い申し上げます。

 

・ Zoomを使用したことがない方:ミーティングのURLをクリックすると、Zoomアプリのダウンロードが自動的に始まります。始まらない場合は画面の指示に従ってください。

 

・ Zoomを使用したことがある方:ミーティングのURLをクリックすると、アプリの立ち上がり許可を求められます。許可いただくと、入室できます。アプリのバージョンが5.0.0未満の場合、アプリを使用できない可能性があります。最新のバージョン(5.1.0)にアップデートされることをお勧めいたします。

 

・講演会当日は、開会30分前の18時00分からご入室いただけます。接続に不安のある方は、早めに入室して接続確認されることをお勧めいたします。

  

●注意事項●

・ビデオはオフ、音声はミュートでご参加いただきます。途中でビデオをオンに、また音声のミュートを解除されている方がいらっしゃいましたら、ビデオオフ・音声ミュートに変更させていただきますのでご了承ください。

 

・講演に続いて質疑応答となります。ご質問はチャットにご記入ください。講演後に、記入する時間を3分ほど設けます。

多数のご質問をお寄せいただいた場合、講師がその中から選んだ質問にお答えいたします。

 

・本講演会は(公財)日仏会館が録画いたします。(公財)日仏会館以外の録画や録音は固くお断り申し上げます。 

 

日仏会館のイベント等活動は、個人会員・賛助会員の皆様のご支援で成り立っております。