池村俊郎(帝京大学、元読売新聞パリ支局長)
移民、都市郊外の格差と貧困、イスラム、インターネット、女の過激主義者、刑務所、自爆テロの論理、差別を生む「ライシテ」原理主義……などの切り口から、フランス現代社会の軋みに光を当て、テロリストの背後にあるものを探った仏社会学者F・コスロカヴァール教授(EHESS 仏社会科学高等研究院)。その近著の日本版「世界はなぜ過激化(ラディカリザシオン)するのか?」が出版されたのを機会に、同著書の共訳者 池村俊郎氏を講師に迎え、過激化した若者たちの問題を議論したい。 折しも先のアメリカ大統領選挙では、経済格差と移民問題が一つの争点となってエリート政治に対する政治反乱が起きた。個人の反乱がどのような形態をとったかの違いはあるにせよ、フランスや西欧の危機に通底する何かがある。フランス大統領選挙でも当然、保守の強硬派が勢いを増してこよう。論点を広げてトランプ大統領誕生の背景からフランス政治情勢まで、合わせて議論したい。
18:00 受付
18:30~20:15 講演会 池村 俊郎
引き続き懇親会