シンポジウム・デバ 協力イベント

(協力)私たちは今後どのような世界を望むのか?生命倫理と技術革命

開会の言葉 ジャン=クリストフ・オフレ(在日フランス大使館科学技術参事官) パネリスト ジャン=フランソワ・デルフレシ(フランス国家倫理諮問委員会委員長)、中川裕志(理化学研究所・革新知能統合研究センター)、クロード・キシュネール(フランス国立情報学自動制御研究所)、青野由利(毎日新聞)、司会 原山優子(東北大学名誉教授)

“イベント詳細”

2019-09-26(木) 18:00 - 20:00
会場
日仏会館ホール
東京都渋谷区恵比寿3-9-25 渋谷区, 東京都 150-0013 Japan
日仏会館ホール
定員 130
参加費 無料
問い合わせ アンスティチュ・フランセ日本 dg.debat.contact@institutfrancais.jp
参加登録 アンスティチュ・フランセ東京ページ
言語 日本語、フランス語(同時通訳あり)
主催 在日フランス大使館科学技術部、アンスティチュ・フランセ日本
協力 (公財)日仏会館、日仏会館・フランス国立日本研究所

生物学・医学におけるテクノロジーの近年の急速な発展の結果、日本とフランスは重大な倫理的課題に直面しています。クローン、遺伝子治療、医療における人工知能、生殖補助医療などは、社会に大きな影響を与えます。2018年、フランス国家倫理諮問委員会は、これらの問題への熟考を促す目的で生命倫理三部会を設置し、公開討論会の形で国民と協議しました。この国家協議を受けて、生命倫理法の改正案が提出され、フランス議会での審議が間もなく開始されます。日本の当局もこれらの課題を真剣に検討しています。研究の進歩からどんな展望が開かれるのでしょうか?これらの分野の法整備を強化すべきでしょうか?国民の意見を検討内容にいかに反映すべきでしょうか?日仏のハイレベルのパネリストを招いて開催する今回の討論会は、生物学・医学における技術革新や、それらがもたらす新たな課題に対して、私たちが今後どのような世界を望むのかを考える機会となることでしょう。

 

 

チラシ

 

 

【パネリスト】
ジャン=フランソワ・デルフレシ、フランス国家倫理諮問委員会 委員長
新興感染症を専門とする感染学者・免疫学者。フランス国立エイズ研究機構機構長のほか、微生物と感染症を扱う複合研究組織のディレクターを務めた。2017年、生命科学・保健科学に関わる倫理的課題について勧告する独立機関であるフランス国家倫理諮問委員会 (CCNE) 委員長に就任。2018年、デルフレシの下、CCNEは生命倫理法の改正に向けて生命倫理三部会を設置。インターネットと討論会を通じて、広く国民との全国協議を行なった。

 


中川裕志 理化学研究所・革新知能統合研究センター・社会における人工知能研究グループ ディレクター
人工知能の発展が誘発する社会問題を分析し、その解決策を検討している。特にプライバシー保護とりわけ個人データの匿名化技術に焦点を当て研究を進めている。その他、統計的機械学習、自然言語処理、情報検索などの研究を行ってきた。 1975年に東京大学工学部卒業、1980年に東京大学大学院工学系研究科修了、工学博士。1990年にスタンフォード大学・言語情報研究センター(CSLI)に客員研究員として滞在。

 


クロード・キシュネール,フランス国立情報学自動制御研究所 理事長顧問、名誉リサーチディレクター
フランス国立情報学自動制御研究所の科学局長を2010年から2014年まで務めた後現職。2018年までInriaの法的リスク及び倫理評価実施委員会の会長及び同委員会の科学部門責任者。Allistene連盟(デジタル科学技術連盟)のデジタル科学研究倫理検討委員会会長、フランス国家倫理諮問委員会委員。2002年には科学アカデミーよりフランス台湾文化財団として大賞を授与される。日仏サイバーセキュリティ・イニシアティブの共同代表。

 


青野由利 毎日新聞論説室専門編集委員(科学担当)
東京大学薬学部卒、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。1988~1989年フルブライト客員研究員(MIT・ナイト・サイエンス・ジャーナリズムフェロー)。1999~2000年ロイターフェロー(オックスフォード大学)。内閣府・生命倫理専門調査会の委員。著書に『ゲノム編集の光と闇』(ちくま新書)、『宇宙はこう考えられている』『ニュートリノって何?』『生命科学の冒険』(以上ちくまプリマー)、『インフルエンザは制圧できるのか』(新潮社)、『ノーベル賞科学者のアタマの中』(築地書館)、『遺伝子問題とはなにか』(新曜社)等。

 


福士珠美 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 基盤研究事業部主幹
北海道大学大学院にて学術博士(行動科学)取得後、米国ミネソタ大学神経科学部門、JST社会技術研究開発センター(RISTEX)、JST研究開発戦略センター(CRDS)、医薬品医療機器総合機構(PMDA)等を経て2017年より現職。脳科学研究の発展がもたらす社会的、法的、倫理的課題(ELSI)を扱う「脳神経倫理」を日本とアジアに広めた後、科学技術政策研究、レギュラトリーサイエンスの研鑽を積み、ライフサイエンス・医療研究政策のための調査研究に従事。

【司会】原山優子 東北大学名誉教授
1996年ジュネーブ大学教育学博士課程修了、教育学博士取得。1997年同大学経済学博士課程修了、経済学博士取得。1998年からジュネーブ大学経済学部助教授、2001年から経済産業研究所研究員を経て、2002年より東北大学大学院工学研究科教授に就任, 2006年~2008年に総合科学技術会議非常勤議員、2009年~2010年に科学技術振興機構特任フェロー、2010年~2012年は経済協力開発機構(OECD)の科学技術産業局次長を務め、2013年~2018年総合科学技術・イノベーション会議常勤議員。ニューシャテル大学名誉博士号受領。2011年フランス政府レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ受賞。



【開会の言葉】ジャン=クリストフ・オフレ 在日フランス大使館科学技術参事官

 

 

 

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