【登壇者】エマニュエル・ロズラン(フランス国立東洋言語文化学院)、坂井セシル(パリ・シテ大学名誉教授)、クリスティーヌ・レヴィ(ボルドー・モンテーニュ大学名誉講師), セザール・カステルビ(パリ・シテ大学) 、アントナン・ベシュレール(ストラスブール大学、日仏会館・フランス国立日本研究所)、ピエール=フランソワ・スイリ(元ジュネーブ大学教授)、トマ・ガルサン(パリ・シテ大学、日仏会館・フランス国立日本研究所)、ヴァレリー・ジェレゾー(フランス国立科学研究センター、日仏会館・フランス国立日本研究所)、ソフィー・ウダール(フランス国立科学研究センター、日仏会館・フランス国立日本研究所)、ラファエル・ランギヨン(日仏会館・フランス国立日本研究所)、ミカエル・リュッケン(フランス国立東洋言語文化学院、フランス大学学士院)、マチュー・カペル(東京大学)、ジャン=ノエル・ロベール(コレージュ・ド・フランス名誉教授)、 ニコラ・フィエヴェ(フランス国立極東学院)、クリストフ・マルケ(フランス国立極東学院)、デルフィーヌ・ヴォムシャイド(日仏会館・フランス国立日本研究所)、ベルナール・フォール(コロンビア大学名誉教授)、フィリップ・ボルジョー(ジュネーヴ大学名誉教授)、ソフィー・バッシュ(ソルボンヌ大学、フランス大学学士院)、彌永信美(フランス国立極東学院東京支部 元代表)、藤原克己(東京大学名誉教授)、中地義和((公財)日仏会館副理事長、東京大学名誉教授)、三浦篤(東京大学名誉教授、大原美術館館長)、成田龍一(日本女子大学名誉教授)、平野千果子(武蔵大学)、ファヨル入江容子(甲南大学)、澤田直(立教大学)
会場 | 日仏会館ホール |
定員 | 130 |
参加費 | 無料 |
問い合わせ | contact@mfj.gr.jp (日仏会館・フランス国立日本研究所 ) |
参加登録 | 日仏会館・フランス国立日本研究所ウェブサイト |
言語 | 日本語、フランス語(同時通訳あり) |
主催 | 日仏会館・フランス国立日本研究所 |
協賛 | クレディ・アグリコル・CIBジャパン、東芝国際交流財団、フランス財団 |
協力 | (公財)日仏会館 |
1979年の10月8日から13日まで、日仏会館はコレージュ・ド・フランスにて、フランスで初めて日本学をテーマにしたシンポジウムを開催しました。シンポジウムのタイトル「フランスから見た日本」(« Le Japon vu depuis la France »)とサブタイトル「フランスにおける日本研究」(« Les études japonaises en France ») が示すように、19世紀に日本学が誕生してからこの年まで、フランスにおける日本学のアプローチは大きく変化しました。戦後から、フランスの日本学者は次第に、「日本」をもはや不変で恒久の全体存在として捉えるべきではないと強調するようになりました。観察する側の主観性や流動的な視点を考慮した「フランスから」見た日本は、全体論的な日本に異を唱えていました。「日本研究」(études japonaises)という表現も、全体論的アプローチを含む「日本論学」(japonologie)に対するオブジェクションを示唆していたと思われます。実際、19世紀と戦前のジャポノロジーは、前近代的や古代日本の研究に偏っており、しばしば非歴史的で幻想的な日本列島のイメージを作り上げました。1980年に出版されたシンポジウムのプロシーディング(講演要旨集)の序文で主催者は、「日本研究」をとりわけ「現代の出来事」を扱う「科学的な目的」を持つ学術と定義しました。そのために、日本語を完全にマスターし、日本文明の複雑さと深みを把握できる新しい専門家集団を養成する「絶対的な必要性」を唱えました。
この最初のシンポジウムから40年以上が経ち、フランスの日本研究は、1979年に提示された目標のいくつかを確実に達成しました。現代日本は古代日本よりも広く研究されるようになり、方法論の厳密さと言語の習熟は、日本研究の必須条件となりました。とはいえ、フランスにおける日本研究が直面する課題は多いです。11月15日と16日、日仏会館で行われるシンポジウム「フランスにおける40年の日本研究。これからは?」の目的は、日仏対話的なアプローチを通して過去40年間の日本研究を振り返り、フランスの日本研究者がさらに探求すべき分野を絞り、今後のフランスにおける日本研究の目標を分析することです。より広く言えば、地域研究の特殊性についての考察という枠組みの中で、認識論的・方法論的な観点から「日本研究」を再定義することを目的とします。
【ご来場に際してのお願い】
次の方は来場をご遠慮ください
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