杉原賢彦 (映画評論)
主 催:公益財団法人 日仏会館
共催:TMF日仏メディア交流協会
協 賛:アイ・ヴィー・シー/エモア/ザジ・フィルムズ
18:00 開 会
18:05~19:40 DVD上映 『オルフェ』(Orphée)
1949 / France / 95min. / noir et blanc / 日本語字幕付
監督・脚本:ジャン・コクトー/撮影:ニコラ・エイエ/音楽:ジョルジュ・オーリック/美術:ジャン・ドボンヌ/編集:ジャクリーヌ・サドゥール
出演:ジャン・マレー、マリア・カザレス、フランソワ・ペリエ、エドゥアール・デルミ
19:45~20:15 講 演(杉原賢彦)+ Q & A(会場より)
20:20~21:00 懇親会
作品紹介
ジャン・コクトーが亡くなって、今年は50年。その世界は、詩、戯曲、小説、そして映画と、さまざまな分野にわたって、いまも私たちを魅了し続けている。
洒脱で軽やかで超然として、しかももっともフランス的で……。
コクトーがその魔法の手で触れるや、すべてはいままで見せたことがなかったような光彩を帯び、それまで知られていた意味は効力を失い、詩的な輝きのなかで新たな実在を得る。
とりわけ、コクトーが手がけた映画──『詩人の血』『美女と野獣』『オルフェ』──などにおいて、それまで誰も手がけたことがなかった映像の魅惑をあふれさせた。
では、その後、コクトーを継承した者はいたのだろうか? “オルフェ” の弟子として、映像の魔力に取り憑かれ、そしてそのなかで高雅な戯れに身を投じた者は──?
コクトーの代表作であり、ギリシャ神話を現在によみがえらせた名作『オルフェ』を見ながら、コクトー映画の魅力と、コクトーの映像世界から大きな影響を受けた映画人をたどり、“オルフェ”の弟子たちに迫ってみたい。