コンサート・上映

(映像と講演) 『火刑台上のジャンヌ・ダルク』 神秘のスペクタクル―ジャンヌ・ダルクと映画 (講師: 野崎歓) (第6回恵比寿映像祭 地域連携プログラム)

野崎 歓 (東京大学)

“イベント詳細”

2014-02-19(水) 18:00
会場
日仏会館ホール
東京都渋谷区恵比寿3-9-25 渋谷区, 東京都 150-0013 Japan
日仏会館ホール

主 催:公益財団法人 日仏会館 /TMF日仏メディア交流協会

特別協賛:音と音楽創作工房116

協 賛:アイ・ヴィー・シー/エモア

 

 

 

プログラム

18:00  開会

 

18:05~19:15 DVD上映『火刑台上のジャンヌ・ダルク』(Jeanne au bûcher)

1954 / Italy-France / 70min. / couleurs / 日本語字幕付(日本未公開作品)

 

監督・脚本:ロベルト・ロッセリーニ/原作:ポール・クローデル/撮影:ガボール・パガニー

音楽:アルチュール・オネゲル/編集:ヨランダ・ベンヴェヌーティ

出演:イングリッド・バーグマン、トゥリオ・カルミナーティ、ジャチント・プランデッリ

 

19:25~20:00 講   演(野崎  歓)+ Q & A(会場より)

 

20:00~21:00 懇親会

 

 

 

作品紹介

渋沢栄一とともに日仏会館を創設し、日仏交流の礎を築いたポール・クローデルによる原作を、イタリアの巨匠ロベルト・ロッセリーニが映画化した奇跡のような作品。

フランス救国の乙女ジャンヌ・ダルクが火刑に処せられる前夜のこと。修道士ドミニクがジャンヌのもとを訪れる。それをきっかけとして、彼女が回想する過去の出来事が、音楽とともに描かれてゆく──。

もとは、アルチュール・オネゲルによるオラトリオのために、詩編から台本が書かれた。初演演奏は1938年、スイス・バーゼルにて。その後、'42年に初めて舞台でも演じられた。

クローデル作品の映画化はあまり例がなく、ロッセリーニによる映画版となる本作では、まるでミュージカル映画のような体裁をもとりながら、ジャンヌ・ダルクという存在をくっきりと輪郭づけしてゆく。主演は、ヴィクター・フレミング監督作と今作と、ジャンヌ・ダルクを生涯に2度演じ、当時はロッセリーニともパートナーの関係にあったイングリッド・バーグマン。日本では配給・公開されなかったが、名作『イタリア旅行』(1953)、『不安』(1954)に続いて撮られた、ふたりの脂の乗りきった時期の作品でもある。

フランス文学者で映画にも造詣の深い、東京大学教授・野崎歓氏による講演により、ロッセリーニ映画の魅惑が繙かれる!