コンサート・上映

「ルシアンの青春」上映と講演会(堀江敏幸、川上あかね)(映像と講演)

堀江敏幸、川上あかね

“イベント詳細”

2015-04-07(火) 17:00 - 21:00
会場
日仏会館ホール
東京都渋谷区恵比寿3-9-25 渋谷区, 東京都 150-0013 Japan
日仏会館ホール
定員 120
参加費 主催団体の会員無料、非会員: 講演・懇親会費用として、一般1000円、学生500円
事前登録
主催 (公財)日仏会館、TMF日仏メディア交流協会
協賛 アイ・ヴィー・シー/エモア

昨年ノーベル文学賞を受賞したパトリック・モディアーノが脚本を書いた、ルイ・マル監督の映画を上映し、作家でありフランス文学者である堀江敏幸氏とイギリスからフランス文学、日本文学を見続けている川上あかね氏が対談し、映画とモディアーノの魅力を読み解きます。

 

 

  プログラム   

17:00              開   会

 

17:05~19:25   DVD上映 『ルシアンの青春』(Lacombe Lucien)

1974 /France=R.F.A. / 140  min. / couleurs / 日本語字幕付

監督:ルイ・マル/脚本:パトリック・モディアノ、ルイ・マル/

撮影:トニーノ・デッリ・コッリ/音楽:ジャンゴ・ラインハルト

出演:ピエール・ブレーズ、オーロール・クレマン、テレーゼ・ギーゼ

 

19:35~20:20   講   演     (堀江敏幸×川上あかね)+Q    &     A(会場より)

 

20:20~21:00   懇親会

 

 

  作品紹介   

1944年の初夏、第二次大戦も終焉を迎えつつあったフランス南西部の町フィジャック。そこの病院で清掃作業員として働く17歳のルシアンは、ふとしたことからナチスのゲシュタポとかかわるようになり、その手先としてレジスタンスの活動家やユダヤ人摘発の片棒を担ぐ日々を送っていた。だが、ユダヤ人仕立て屋の娘フランスを知るようになったことから、彼の運命は変わり始めた……。

昨年、ノーベル文学賞を受賞したパトリック・モディアノが、初めて映画の世界に足を踏み入れ、『地下鉄のザジ』の映画監督ルイ・マルとともに脚本を執筆した本作『ルシアンの青春』は、マルが長らくフランスを離れる契機となるとともに、モディアノのテーマでありノーベル賞の受賞理由ともなった「もっともとらえ難い人々の運命を召喚し、占領下の現実を暴露する記憶」が明らかにされた問題作でもあった。

 

フランス文学者で作家、そしてモディアノの小説『八月の日曜日』(水声社)の訳者でもある堀江敏幸さんと、英国在住のフランス文学者でモディアノ研究家、さらにはエッセー集『ケンブリッジの贈り物』(新潮社)でも知られる川上あかねさんのおふたりにご登壇いただき、モディアノと映画をめぐりつつ、お話をうかがう。