コンサート・上映

ポラール映画の誘惑 ジャック・ベッケル 「現金に手を出すな」 フランス人はなぜ犯罪映画を好むのか?(映像と講演)

杉原 賢彦 (映画評論)

“イベント詳細”

2015-10-02(金) 18:00 - 21:00
会場
日仏会館ホール
東京都渋谷区恵比寿3-9-25 渋谷区, 東京都 150-0013 Japan
日仏会館ホール
定員 120
参加費 主催団体の会員無料、非会員: 講演・懇親会費用として、一般1000円、学生500円
事前登録
主催 公益財団法人日仏会館 / TMF日仏メディア交流協会
協賛 アイ・ヴィー・シー/エモア

18:00                   開 会

18:05~19:45        DVD上映 『現金げんなまに手を出すな』(Touchez pas au grisbi)

1954 / France / 96 min. / noir et blanc / 日本語字幕付

監督:ジャック・ベッケル/原作:アルベール・シモナン/脚本:ジャック・ベッケル、

アルベール・シモナン、モーリス・グリフ/撮影:ピエール・モンタゼル

出演:ジャン・ギャバン、リノ・ヴァンチュラ、ポール・フランクール、ジャンヌ・モロー

19:50~20:20        講 演 + Q & A(会場より)

20:20~21:00        懇親会

 

 

作品紹介

かつて、「フランスにジャンル映画は存在しない」と言った映画作家がいた。

ところがどっこい、フランス映画で忘れてならないのが犯罪映画=ポラール映画だ。

第二次大戦後の1950年代、暗黒小説ロマン  ノワールの勃興とともに数多くのポラール映画が誕生し、ジャン・ギャバンを再び銀幕の表舞台に載せ、リノ・ヴァンチュラやのちにアラン・ドロンなどなど、あまたの俳優たちに脚光を浴びせたフレンチ・ノワールの伝統と魅力を、その最大の功労者・作品とともに振り返る。

ジャック・ベッケルが定めたと言っても過言ではないフレンチ・ノワール映画の愉しみ、やがてジャン=ピエール・メルヴィル&アラン・ドロンのコンビとともに到来するクールな魅惑、そしていま、新たなポラール映画がフランスの映画界をにぎわせる。

その核心にあるのは、つねに、いまも、『現金に手を出すな』だった──。

ギャング稼業からの引退を考えるマックスとリトン、仕組んだ最後の仕事ヤマでまんまと5000万フランの金塊強奪に成功するが、やがて小さな綻びからふたりの悪事が麻薬組織の若いボスに知られてしまう。そして起こる仁義なきヤクザな抗争……。これぞフレンチ・ノワール、これぞギャバン、これぞベッケル!!