コンサート・上映

よりよき“庭”を求めて 『怒れ!憤れ! ステファン・エセルの遺言』(映像と講演)

杉原賢彦 (映画評論)

“イベント詳細”

2016-02-19(金) 18:00 - 21:00
会場
日仏会館ホール
東京都渋谷区恵比寿3-9-25 渋谷区, 東京都 150-0013 Japan
日仏会館ホール
定員 120
参加費 主催団体の会員無料、非会員: 講演・懇親会費用として、一般1000円、学生500円
事前登録
主催 公益財団法人日仏会館 / TMF日仏メディア交流協会
協賛 アイ・ヴィー・シー/エモア

18:00                   開 会

18:05~19:35       DVD上映 『怒れ!憤れ! ステファン・エセルの遺言』(INDIGNADOS)

2012 / France / 88 min. / couleurs / 日本語字幕付

監督:トニー・ガトリフ/原案:ステファン・エセル

19:45~20:15       解説・講演 + Q & A(会場より)

20:15~21:00       懇親会

 

 

作品紹介

2010年、かつてのレジスタンス闘志にして、長らくフランスの外交官として活躍のかたわら、世界の人権問題にコミットし続けたステファン・エセルは、1冊のエッセー『怒れ!憤れ』(原題は"Indignez-vous")を上梓した。わずか32ページのこのパンフレットは全世界で話題となり、450万冊を販売した。

フランスに、世界に、いま、必要なのは怒ること、憤ること。広がるばかりの格差社会、次々と流入する不法移民、不当な差別……怒るべきこと、憤るべきことだらけの世界に向き合えと──。

エセルの考えに共鳴した映画作家のトニー・ガトリフは、映像でもって彼に応えた。それがこの映画『怒れ!憤れ! ステファン・エセルの遺言』だ(エセルは、この映画が完成して数カ月後の2013年2月26日に95歳で亡くなった)。

よりよき暮らしと自由を求めて、アフリカからヨーロッパに移民として渡って来たひとりの少女のまなざしを通して語られる世界の不平等と覆い隠されてしまっている真実を見つめたドキュメンタリー仕立ての異色作。情況はいまなお、いや、いまやさらに憂慮すべきものとなっているのではないか。『ガスパール/君と過ごした季節』『モンド』など、心やさしきガトリフ監督の怒りと憤りに共感する!