日仏会館ホール
ロジェ・マルクスはフランス第三共和制初期の美術批評家・行政官として、ロダン、ガレ、モネ、マティスといった同時代の芸術家に対する支援や装飾芸術振興運動を通して、19世紀末から20世紀初頭のフランス美術史に少なからぬ影響を与えた人物です。本シンポジウムではマルクス研究の第一人者であるカトリーヌ・メヌー氏を交えて、彼の業績、また芸術家たちとの関係を検証し、美術批評・文化政策の視点からフランス近代美術史の再考を目指します。
プログラム
司会:天野知香(お茶の水女子大学教授)
13:30‐ 主催者挨拶・趣旨説明
13:40‐ 基調報告
カトリーヌ・メヌー(パリ第一大学准教授)
「個人主義の称賛:モネ、ロダン、装飾芸術家の擁護者としてのロジェ・マルクス」
休憩10分
14:35‐ 研究発表
土田ルリ子(サントリー美術館学芸副部長)
「エミール・ガレと同郷の理解者ロジェ・マルクス」(仮題)
吉田紀子(中央大学教授)
「ロジェ・マルクスとポスター 装飾芸術から社会芸術へ」
マチュー・セゲラ(日仏会館・日本研究センター協力研究員)
「睡蓮の生成:クロード・モネ、ロジェ・マルクス、ジョルジュ・クレマンソー」
休憩15分
16:05‐
全体討議
画像 ジュール・シェレ、≪椅子に座るロジェ・マルクス≫、1896年、個人蔵
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