片桐庸夫 (群馬県立女子大学名誉教授)
主催ならびに共催団体の会員: 無料、一般: 1.000円、 学生: 500円
定員: 120名 / 要事前予約
主催: 公益財団法人日仏会館
共催: 公益財団法人渋沢栄一記念財団
要事前登録: 日仏会館ウェブサイトのトップページの「イベント参加登録」からアカウントを作成し、事前申し込みをお願いいたします。インターネットを利用していない方はファックス(03-5424-1200)または電話(☎ 03-5424-1141)にて参加登録をお願いいたします。
渋沢栄一は、1928年にアルベール・トーマ国際連盟労働局長に「あなたの生まれる前に仏蘭西に参り、ナポレオン三世と握手したので御座います。六十年前から仏蘭西に親しみを持つて居る」と挨拶している。
渋沢は、1867年にパリ万博使節団の随行員として仏国を中心に欧州を視察し、尊皇攘夷派から開国派、近代化論 者へと変身している。しかし最近の渋沢研究の進捗にもかかわらず、渋沢が仏国から受けた影響、彼の仏国観、日仏関係の在り方についての考え等の問題は死角 のままである。今回は、彼の関与した1900年の仏国万博参加問題、日仏協約締結、日仏協会の結成、日仏会館創設、日仏銀行設立といったエポックを通してそうした問題について考えたい。
プロフィール
片桐 庸夫(かたぎり のぶお)
1948年生まれ
群馬県立女子大学名誉教授・法学博士
専攻 : 外交史、国際関係学
著書 : 『太平洋問題調査会の研究』慶應義塾大学出版会(吉田茂賞)、『渋沢栄一の国民外交』藤原書店他