講演会・トーク

労働者階級の消滅?― 20世紀日本における社会問題の変容(日仏文化講演シリーズ第372回 トマン所長離任講演会)

【講師】ベルナール・トマン(日仏会館・フランス国立日本研究所所長)
【司会】中地義和((公財)日仏会館副理事長)

“イベント詳細”

2023-07-10(月) 18:30 - 20:00
会場
日仏会館ホール
東京都渋谷区恵比寿3-9-25 渋谷区, 東京都 150-0013 Japan
日仏会館ホール
定員 100
参加費 一般1,000円、日仏会館会員・学生 無料
言語 フランス語(同時通訳あり)
主催 (公財)日仏会館
協力 日仏会館・フランス国立日本研究所

 

 

 

  

※お申し込み方法についてはこちらのページをご参照ください。

 


 

日本では、他の先進国と同様、「労働者階級」の出現が、19世紀末以降の工業化過程に伴う社会変化の大きな特徴の一つでした。「労働者階級」という概念は、同時に社会問題を把握するための道具であり、政治的プロジェクトであり、支配的な政治・社会秩序に対する脅威でした。「労働者階級」という概念は20世紀の社会科学の発展にとって中心的なものでしたが、社会政策や社会改革者の行動は、産業労働者の生活水準の向上を労働者階級の消滅と関連づける傾向がありました。戦間期、戦中、戦後、高度成長期は、いずれもそれなりにこの消滅に貢献し、その過程は、日本の全人口に当たる「一億総中流」のスローガンに象徴されています。しかし、マルクス主義的な社会像に反対するこれらの社会政策の成功にもかかわらず、労働者階級の文化は独特の文化とアイデンティティを保持していたのでしょうか。そして、マルクス主義思想が衰退に達した20世紀末から、一部の賃金労働者の生活の不安定さの中で生まれ変わり、変容しうるこのアイデンティティは何だったのでしょうか。

 

本講演会は日仏会館・フランス国立日本研究所ベルナール・トマン所長の離任講演会です。

 

ベルナール・トマン

1965年ストラスブール (フランス)生まれ、フランス国立社会科学高等研究院博士号取得、パリ政治学院研究指導資格取得、フランス国立東洋言語文化大学  (INALCO) 教授を経て2019年から日仏会館・フランス国立日本研究所所長。研究関心は近現代日本の健康と社会政策の歴史、労働史、珪肺とじん肺認定の歴史、戦後日本(1945年−1973年)における 炭坑夫の生活と労働条件。主要業績はLa naissance de l’État social japonais : Biopolitique, travail et citoyenneté dans le Japon impérial (1868-1945), Paris, Presses de SciencesPo, 2015. (単著)Le salarié et l’entreprise dans le Japon contemporain : Genèse, forme et mutations d’une relation de dépendance, Paris, Les Indes Savantes, 2008. (単著)などがある。

 

 

【当日は必ずチケットをご用意ください】

Peatixアプリをスマートフォンに入れている方
Peatixでお申し込みをしたチケットは、Peatixアプリ(無料)に表示されます。紙のチケットは発行されず、スマートフォンがそのままチケットとなります。イベント当日は、Peatixアプリにチケットを表示させ、受付にてご提示ください。
▶︎Peatixアプリでチケットを確認し、表示させる方法(iPhoneの場合)
▶︎Peatixアプリでチケットを確認し、表示させる方法(Androidの場合)

 

スマートフォンでアプリをダウンロードできない方、パソコンをご利用方
Peatixのウェブサイト上でチケットをご確認いただき、チケットを印刷してください
イベント当日は、パソコンから印刷したチケットをホール入口にてご提示ください。
▶︎パソコンでチケットを確認する・印刷する方法

 

 


 

【ご来場に際してのお願い】
次の方は来場をご遠慮ください
・37.5℃以上の発熱がある方
・咳、呼吸困難、全身倦怠感、 咽頭痛、倦怠感等の症状のある方
※上記と同様の症状がある方は入館をお断りいたしますので、ご了承ください。

 

【館内ご利用時につきまして】
・体調が気になる方や身近に感染者が出た方にはマスクの着用を推奨いたします。
・一定の距離がとれない会話の際にはマスクの着用を推奨いたします。

 

【注意事項】
(公財)日仏会館以外の録画、写真撮影、録音は固くお断り申し上げます。

 

 

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