【講師】ベルナール・トマン(日仏会館・フランス国立日本研究所所長)
【司会】中地義和((公財)日仏会館副理事長)
会場 | 日仏会館ホール |
定員 | 100 |
参加費 | 一般1,000円、日仏会館会員・学生 無料 |
言語 | フランス語(同時通訳あり) |
主催 | (公財)日仏会館 |
協力 | 日仏会館・フランス国立日本研究所 |
日本では、他の先進国と同様、「労働者階級」の出現が、19世紀末以降の工業化過程に伴う社会変化の大きな特徴の一つでした。「労働者階級」という概念は、同時に社会問題を把握するための道具であり、政治的プロジェクトであり、支配的な政治・社会秩序に対する脅威でした。「労働者階級」という概念は20世紀の社会科学の発展にとって中心的なものでしたが、社会政策や社会改革者の行動は、産業労働者の生活水準の向上を労働者階級の消滅と関連づける傾向がありました。戦間期、戦中、戦後、高度成長期は、いずれもそれなりにこの消滅に貢献し、その過程は、日本の全人口に当たる「一億総中流」のスローガンに象徴されています。しかし、マルクス主義的な社会像に反対するこれらの社会政策の成功にもかかわらず、労働者階級の文化は独特の文化とアイデンティティを保持していたのでしょうか。そして、マルクス主義思想が衰退に達した20世紀末から、一部の賃金労働者の生活の不安定さの中で生まれ変わり、変容しうるこのアイデンティティは何だったのでしょうか。
本講演会は日仏会館・フランス国立日本研究所ベルナール・トマン所長の離任講演会です。
ベルナール・トマン
1965年ストラスブール (フランス)生まれ、フランス国立社会科学高等研究院博士号取得、パリ政治学院研究指導資格取得、フランス国立東洋言語文化大学 (INALCO) 教授を経て2019年から日仏会館・フランス国立日本研究所所長。研究関心は近現代日本の健康と社会政策の歴史、労働史、珪肺とじん肺認定の歴史、戦後日本(1945年−1973年)における 炭坑夫の生活と労働条件。主要業績はLa naissance de l’État social japonais : Biopolitique, travail et citoyenneté dans le Japon impérial (1868-1945), Paris, Presses de SciencesPo, 2015. (単著)Le salarié et l’entreprise dans le Japon contemporain : Genèse, forme et mutations d’une relation de dépendance, Paris, Les Indes Savantes, 2008. (単著)などがある。
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