本シンポジウムの趣旨は、日本のジェンダー問題を考えるにあたりフランスのフェミニズムの歴史を再考することです。第一部は「フランスの女性運動の歴史」というタイトルで大革命期、19世紀、20世紀について三名の登壇者が発表を、第二部では「フランスのフェミニズムとパリテ概念」についての講演を行います。第三部ではレジャーヌ・セナック氏へ日仏の現代のフェミニズムの諸問題に関するインタビューを行い、第四部では登壇者、参加者による討論・質疑応答を行います。
【プログラム】
開会の辞 西尾治子 (日仏女性研究学会代表)
開会の言葉 ベルナール・トマン(日仏会館・フランス国立日本研究所所長)
(17時05 分-18時20分)
第一部 フランスの女性運動の歴史
司会:中山信子(早稲田大学演劇博物館)
「フランス革命期における女性の『能動化と排除』」
―ヴェルサイユ行進から革命共和女性協会まで―
鳴子 博子(中央大学 社会科学研究所所長・経済学部教授)
「19世紀におけるサン=シモン主義とフェミニズム」
―女性サン=シモン主義者の声と活動に着目してー
マルコ・ソッティーレ(椙山女学園大学准教授)
「MLFにおける女性の就業と身体の解放」
永澤 桂 (横浜国立大学他非常勤講師)
(18時20分-18時45分)
第二部 フランスのフェミニズムとパリテの理念
司会 : 糠塚康江(東北大学名誉教授)
「ジェンダー法学的視点から、パリテの理念と意義を考える」
辻村 みよ子(前明治大学法科大学院ジェンダー法センター長・東北大学名誉教授)
休憩 10分
(18時55分-19時30分)
第三部 インタビュー、レジャーヌ・セナック氏に聞く、日仏現代のフェミニズムの諸問題
司会:新行内美和(日仏女性研究学会)
レジャーヌ・セナック(フランス国立科学研究センターCNRS・パリ政治学院政治学研究センターCevipof研究主任)
三浦まり(上智大学教授)
(19時30分-20時 00分)
第四部 登壇者および参加者との討論・質疑応答
司会:西尾治子
閉会の挨拶:中山信子
日仏会館のイベント等活動は、個人会員・賛助会員の皆様のご支援で成り立っております。